「スモーク・オン・ザ・ウォーター」 ディープ・パープル [好きな歌]
あらゆるロック史上もっとも有名なイントロを持つといわれるこの曲。世のギター少年は、こぞってこの曲をコピーしたがった。私の高校時代、どっかの教室から毎日毎日イントロのリフが聴こえてきて、私は「いつになったら間奏のギターソロにたどりつくんだ」と思ったものだ。
ディープパープルがスイスのモントレー(レマン湖畔の街)にレーコーディングのため訪れた時、偶然、フランク・ザッパとマザーズがライブをやっていたが、一人の観客がフライガン(照明弾とも花火とも言われている)で天井を撃ち、竹製の屋根は燃え上がり火災になった。その時の体験をボーカルのイアン・ギランが、そのまま歌詞にしたのがこの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の誕生秘話。
単純なコード進行でできているが、単純だからこそインパクトがあるともいえる。ギターからキーボード・ベースと音に厚みを増してそしてドラムが入るイントロは「ハイウェイ・スター」のイントロと並んで脳神経を痺れさせる。驚くことにアルバムの数合わせのため作られた曲だそうで、当時はだれもロックのスタンダードになろうとは思っていなかったという。
1972年発表のアルバム「マシンヘッド」に収録
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