夢のカリフォルニア ママス&パパス [好きな歌]
今から30年ばかり前になるが、私がフォークギターを覚えようと買ってきた本に出ていたのが、この「夢のカリフォルニア」だった。何度か聴いたことがある曲で、譜面はアルペジオとストロークの二種類があったが、私は両方を組み合わせて弾いていた。
歌ってるママス&パパスは読んで名のごとく2組の夫婦のグループ。初めて作ったこの曲で1966年、全米チャート4位まで駆け上がり、次作の「マンディ・マンディ」で1位を記録した。曲はコーラスが交互に歌い、2番は男性のソロとコーラスの掛け合いというちょっと変わったもので、これがもの凄くかっこいい。また途中の間奏部分のソロ楽器がリコーダーというのも珍しい。
ずっと聴き続けているが飽きることもなくて、いまだに新鮮さを失わない不思議な曲だ。冬の寒い日は私も南の島にあこがれるが サビのCalifornia dreamin' on such a winter's dayは60年代のアメリカのヒッピーたちの気持ちを代弁しているフレーズなんだろうと思う。
会社の寮の部屋に入ってきた新入社員のK君は私が聴いていたカセットに興味を示さなかったが、この曲だけは「何度聴いても飽きないいい曲ですね」と言ってくれた。彼は3カ月足らずで郷里の島原に帰ってしまったが、久しぶりに聴いて、「彼、今でもこの曲を聴いているのかな」とふと思ったりした。今でもこの曲を聴くたび、あの頃の混沌とした空気感がよみがえる。
コメント 0