緑の中へ [愛媛県]
5年ぶりに生まれ故郷を訪れた。かつては県道からの車道はなく、45分近く歩かなければたどりつけなかった集落だが、今は写真のような林道が開通している。深い深い緑に包まれた谷あいの村、すべてが変わってしまったが、蝉しぐれと遠くから聞こえてくる草原川のせせらぎが、つかの間、私を子供のころに連れて行ってくれた。
林道の脇にいくつかのミツバチの巣箱が置かれていたが、ミツバチがいたのはこの巣箱だけだった。昔の人は自給自足で何でもやっていたそうです。
母と私が生まれたちいさな集落。母が小さかったころは50人以上の人が住んでいたらしいが、現在通年住んでいるのは1世帯二人のみ、しかしその夫婦も80以上の人。誰も里帰りしなけれは近年中にはまちがいなく無人の集落になる。「限界集落」できれば聞きたくない言葉です。
平成24年8月17日 愛媛県 久万高原町 (旧:面河村) にて
CANON 5D MarkⅡ 24-105mmF4L IS USM
コメント 0