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高熱隧道 [本]

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昨今、ニュースを見ているとダムの話が多い。止めるだの、止めるなだの、意見は様々だ。いいのか、悪いのか結論は出ませんが、私はダムができると下流域の水量が減り、川が川でなくなるからどちらかといえば反対ですね。昔は発電といえば水力発電が主流だっただけに、たくさんのダムが造られました。

先日読んだ吉村昭の小説「高熱隧道」も黒部の電源開発に伴う軌道隧道の話で、戦時中の国策として造る造らないではなく、早く造れといわれて多くの犠牲者を出しながら工事が行われた話です。なにしろ地熱の影響で坑内の温度が166度にも達したなか工事が続けられたのですから、常識外れとしか言いようがありません。ダイナマイトの自然発火で肢体バラバラの人夫、八十人以上の人命を一瞬で奪う泡雪崩、戦後の大事業「黒部ダム」建設以上の過酷な戦いの記録がここにあります。ただ内容が悲惨すぎてプロジェクトxでは扱えない気がしますが・・・

実はこの隧道は今でも使われていて、黒部峡谷鉄道終点の欅平から黒部ダムの途中にあります。関西電力の専用なので一般の人は見ることはできませんが、年に数回行われる見学会の抽選に当たれば見ることはできるそうです。抽選倍率は5から6倍程度、くじ運の強い私なら当選の可能性は高いかも?

見学会の詳細
http://www.kepco.co.jp/info/hokuriku/koubo/index.htm

 


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