T-90 (beyerdynamic) [その他・写真]
今年の5月14日に注文した beyerdynamicのヘッドフォンT-90がようやく届いた。待つこと実に5カ月、ドイツ製とはいえこれだけ遅れたのには理由があって、部品の供給が滞り生産ができなかったのだそうだ。
あまりの遅延に購入した【eイヤホン】ではキャンセルを受け付けることもできたようだが、アベノミクスで円安が進み、価格が5万を超えたため(購入価格は3万9千8百円)待つことにしました。ただヘッドフォンにこれだけの金額をつぎ込むのは、単なるサラリーマンには清水の舞台から飛び降りる覚悟がいるが・・・(ちょっと大げさか?)
箱から取り出した本体はドイツ製らしく武骨なデザイン、でも耳に掛けた感じは自然で安物とは違い金属部が変な当たり方をしたり、圧迫感があったりなどの不具合は皆無。 1937年に世界初のステレオ・ヘッドフォンを発売しただけのことはある。
まだエージング中なのですが、無類の高音好きの私が聴いた感想は、音の解像度が高く、広がりがあること。次に高音も少し刺さる点はあるものの、伸びやかで明るい音である。誰が聴いてもエントリークラスとの違いは一聴瞭然だろう。
カルロス・クライバーがウイーン・フィルを振った「ベト7」 この録音は1st/2ndのバイオリンパートが左右に綺麗に分離されていることで有名なディスクだけど、このヘッドフォンで聴くと、さらに見事に定位していて実に楽しい。
最近歳のせいか高音が聞こえなくなり、安っぽい低音が許せない私にはいい買い物だったと思っています。
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